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電話が鳴ると集中が途切れてしまいますな。
いやー、いい時代になったもんです。
会社にいなくても、外でいくらでも仕事ができるんだから。
市ヶ谷のスタバは、窓際のテーブルに電源がありまして。
集中したいときは、大抵そこで仕事してます。
もちろん、Macbook Air で!! ですけどね。
で、なんでスタバで仕事してるかっていうと、集中できないから。
会社にいると、電話がリャンリャン鳴って邪魔なんです。
いや、お客さんから電話がかかってきてるんだから、電話そのものが嫌だってわけじゃなくて。
電話取る人は、役割分担で決めておいた方がいい、という話です。
ある考えをまとめて、きちんとした原稿にしていく作業というのは、集中力を必要とします。
レム睡眠とノンレム睡眠みたいなもんです。
まさに深い眠りに落ちようとしている瞬間に起こされたら腹立つでしょ?
頭がクラクラして具合悪くなるでしょ?
それと一緒ですよ。
メールを見るとか、宛名を書くとか、リスト化するとか、そういう処理系の仕事と、
考えて、まとめて、書いて、推敲して、っていう概念系の仕事は、脳のモードがまったく異なるわけで。
企画で食べている会社が、そういう所に無頓着ではいかんですよ。
( ̄ ▽ ̄+ ね。
ぐっとくる商品、お取り寄せカフェ。なんちゃって。
うちらで企画した、ちょっと変なイベント。
「市ヶ谷経済新聞」さんに、取り上げてもらっていたようです。
ありがとうございます。
http://ichigaya.keizai.biz/headline/654/
なんか、不況でモノが売れない売れない売れないって言うから、
じゃあ、不況でも売れてるものばっか集めて、展示してみようじゃ
ないかと思ったわけです。
値下げする前に、やるべきことがあるはずですもんね。
たとえ、タダでも、欲しくないものが世の中には溢れているわけで。
・・・イヤな奴ですかね(笑)
「なるほど!そういうアイデアがあったか!」
と思わず膝を打ってしまうものから、
あまりにもアホラシイものまで、色々集めてみました。
もしよろしければ、遊びに来てください(^−^)
http://www.y-cube.co.jp/webapl/seminar/Detail77
雇用ってなによ
僕は頭が悪いので難しいことはよくわからんのですが。
雇用って「人を雇う」ってことですよね。
で、何で会社が人を雇うのかっていうと、商売のため
ですよね。
でも、人を雇わなくてもいい商売のしくみを作った人に、
それでも人を雇いなさいと、誰も言えない気がするのは
僕だけなんでしょうか。
商売のしくみっていうのは、ビジネスモデルのことです。
製造モデル、生産モデルと言ってもいいですが。
日本のものづくりの進歩の結果、技術力が上がったのは
すばらしいことです。
でもその結果、人を雇わないでも、品質の高いものづくり
ができるようになっています。産業ロボットの発達により
多くの人がラインに立つ必要がない。
それでも必要な行程については、人件費の安い海外の労働
力に頼ることで、より良いものをより安く提供できている。
その恩恵は、社会全体で受けているはずです。
だから経営者に向かってだけ「もっと人を雇え」と言った
としても
「いやいや、だったら君が雇いなさい」
と言われるだけな気がします。
でも、雇用を創出せよ!と声高に叫ぶこういう人ほど、
君が雇えと反論されたら、何も言い返せないわけです。
たぶん、まともな人であれば体感できるんでしょうけど、
本当に大事なのは、「雇用」そのものじゃないですよね。
雇用の、その一歩も二歩も手前にあるもの。
それは需要です。
欲しいという気持ち。
買う必然性。
それを生み出せることが、まず雇用の第一条件。
(だから、需要発生の原点を作れる人材は、雇用機会
なんて作らなくても、引く手あまたです)
トヨタやホンダが、あれだけ危機感を抱いて事業の
再構築を急いでいるのは、肝心の需要そのものが縮小
しているからです。猛スピードで。
既存の自動車はいらないわけです。もうそんなには。
また、たとえ新たな需要が発生したとしても、その供給
が「日本人を雇う」ことにつながらないと、特に製造
ラインで仕事をしていた人の雇用機会は増えない。
でも、こちらはもう厳しいと思います。
例えばGoogleは、検索という、インターネット上に散らばった
情報への新しいアプローチを発明して、新たな需要を生み出し
ました。
でも、検索サービスって人力ではないですよね。
Yahooは結構、人力だったんですけど。
Googleは大部分、プログラムで動いているので。
アメリカはもうダメなんじゃないかと悲観している人も
いますが、僕はそうは思っていません。オバマを選ぶこと
ができたアメリカは、底打ちのスピードも鈍重ではないで
しょう。
米国の自動車産業の主要地は、かつてのデトロイトから、
なんとシリコンバレーに移ってきています。ITバブルで
沈んだと言われていたあのシリコンバレーが、製造業と
結びついた形で戻って来ようとしています。
しかも電気自動車が製造過程で必要とするパーツは、従来の
自動車の10分の1。これも雇用につながりそうにはない。
だから、雇用を生むという前提がもう非常に厳しい所まで
来ているんだなというのは周知の事実だと思います。
厳しいというか、必要ないという方が正しいかもしれない。
いち労働者として考えると、そうなります。
でも一方で、僕らはいち消費者でもある。
膨大な雇用を必要とするビジネスや、そういう会社をよしと
するなら、その会社が作るものはどうしても割高になります。
その割高な値段で購入する覚悟が、僕ら消費者にないといけ
ない。
でも、そうすると僕ら消費者は、買わないんでしょ?
安いものを買うんでしょ?その安さの裏に、自分の雇用機会
の海外流出が見え隠れしたとしても。
だからリストラが起きるんじゃないですか。
リストラは、クビ切りという意味じゃなくて、再構築という
意味なので。re-structure でしょ。
2001年はまだ不況のまっただ中でしたが。
僕は新卒で内定していた会社でバイトしてたんですけどね。
大手企業がリストラ対象とした人の、斡旋先を探す事業です。
※今は、この事業ごと別会社になってます。
依頼してきた会社は、明らかに「他に行って欲しい」と言って
るわけです。本人の勤務態度や業務成績ばかりが理由じゃない、
会社の方針に従ってキャリアを積んで頑張ってきた人でも、
会社の事業整理の方針次第で事業ごと売却されたり。
さんざん振り回しておいて、いらなくなったらポイかよって
いう理不尽なケースもありました。
ある人は奥さんが専業主婦で、お子さん2人が大学生で、
家のローンも車のローンも残っていました。
今の会社には残れない。でも、新たな就職先もなかなか見つ
からない。その方は、超大手メーカーの正社員でした。
同世代のキャリアアドバイザーが、そういう人の担当として、
心身すり減らしながら、一緒に次の職を探していました。
元気づけていました。
2002年、入社1年目。僕は人事部に配属されました。
製造業専門のキャリアアドバイザー職(契約社員)に、
60歳代で応募してこられた年配の技術者の方に、内定の
お電話を差し上げた時。
「ありがとうございます」ではなく「助かりました」と言わ
れたのは今でも忘れません。
社会に出る最初の時点で、ああいった、傍目にはしんどい
光景に出くわすことができて僕は幸せでした。
本当の意味で、リストラを断行するのは会社じゃありません。
僕ら生活者の選択であり、社会の構造変化がリストラを迫る
んです。社会の再構築です。
再構築が起きた時に、新たな技術を身に付けたり他産業に
移行したりできるシステムが国にあり、それを受け入れる
気風が会社にないといけない。
それすらも、作るのは僕ら自身です。
でも、そういった気風を支えるのは、逆説的ですけど、
雇用の流動性なんです。
それがないと、雇う側が怖くて雇えないですから。
だから、流動性が高まったから今があって、それが小泉さん
のせいだっていう議論はちょっと簡単すぎる気がします。
安易に誰かのせいにするのは、危ないです。
鎖国でもすれば良かったんですかね。
セーフティーネットがないって言われるけど、あるじゃないですか。
雇用保険や職業訓練校、あるじゃないですか。
まあ、セーフティーな感じはしませんでしたけど。
僕自身、会社を辞めてふらふらしてたとき、雇用保険を受け取ったり
職業訓練校に行ってみた時期があるのでわかります。非常に助かりまし
たよ。
そして、介護の仕事は人が足りなくて死にそうになってましたよ。
書けなかったこと。書けるようになること。
小説を読むと仕事がはかどる
チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ [宝島社文庫] (宝島社文庫 599)
海堂 尊
年明けからガラッと仕事が変わり、人材採用や育成、マーケティング、ブランディングなど、頭をひねる領域がぐぁ〜〜〜っと広がっております。
要するに、何でも屋です。
ただし、商売に限定しますが(^ー^)
お客様として視野にいれる業界の幅も広がっており。これまでお会いする機会のなかった業界の方から相談を受けることもチラホラ。
中でも、比較的多いのが医療業界。想像を絶するような、大きな変化の波が押し寄せているようなのですが・・・いまいち現実感がなかったりして。
普段、なまじっか健康だと、こういう時に困るわけで。
(いやでも、健康が一番なんですけどね・・・)
新聞では読んでいても全然ピンとこない。国がどんな意図で動いていて、病院経営者、現場の医師、看護師、薬剤師、製薬メーカー、卸業者、薬局、ドラッグストアなど。関係者の方達が何を考え、これからどう変わっていくのかつかめない。
そんなとき、ある調剤薬局チェーンの社長さんからおススメされたのが、今話題になっているミステリー小説「チーム・バチスタの栄光」だったわけです。
結論から言うと、これは劇的に面白い!!(>□<)
現役の医師が書き上げた現実感あふれるミステリー。日本を代表する心臓手術専門の外科チームは、天才医師を中心に奇跡とも言える成果を出し続けていた。その彼らが3件たて続けに手術に失敗。もともと成功率が低い手術だけに遺族も医師を責めはしないが・・・手術失敗ではなく殺人だったとしたら。。。
チームに潜む殺人犯を追い込む内科医師と切れ者役人との絶妙なコンビネーション。パッシヴとポジティブ、受けては返す、ネガポジ反転。一人の人間を真逆から照らし出すとき、見え隠れする本性。個性的なキャラクターが交わす会話のテンポが心地よく。特に上巻から下巻に移るあたりからは、スピード感のある展開にぐいぐい引っ張られる。
そして気がついたら・・・1日半で読了しておりました。あはは。そうして夢中で読み進むうちに、気がついたら現在の医療制度の問題点や、矛盾点が、すーっと頭に入っていたわけです。
僕は一時期、ビジネス本ばっかり読んでいたんですが、どうにも幅が狭くて途中で嫌になっちゃったんですね。で、これまであまり触れてこなかった小説を、この2年位は手当たり次第に読み漁っているわけです。そして、こっちの方がよっぽど仕事に役立つじゃないかと。最近はそう思うようになりました。
コンサルティングの仕事は基本的に、全てを構造で見ていきます。フレームワークで見ていくんです。会社の組織風土を変えるとか、営業のやり方を根っこから変えるとか、そういう仕事は、前提条件を取っ払って見ていかないといけません。いや、むしろ他業界の構造を借りてきて当てはめてみる。そうすることで、違いや共通点が浮き彫りになることもあります。それが突破口になることもあるんです。
そのためには、色々な業界を知っていた方がいい。そして、そういうインプットの手段として、小説は物凄く優秀ですね。
■参照
バチスタ手術(バチスタしゅじゅつ)は、拡張型心筋症に対する手術術式であり、正式には「左室縮小形成術」と呼ばれる。名称は考案者のランダス・バチスタ博士の名前に由来する。引用元:Wikipedia